SNS向きでない長文転記場所

5年くらい前に他で公開した文章をほとぼりが冷めたころに転載したものです

人生はデーヤモンド

f:id:odyssey_in_the_sky_with_DEMPA:20180923165851j:plain

大阪府最高峰の金剛山は、奈良に都があった古代から、少量ながらダイヤモンドが採掘されたことで有名です。
天平期にはシルクロード経由で日本にもガラスの器が入ってきましたが、これはどちらかというと貴族向けの贅沢品でした。
一方で、ダイヤモンドはガラスと違って燃やすと炭になってしまうことから、仏教的無常観の象徴として、むしろ宗教的な意味合いを付与されていました。
ダイヤモンドのことを「金剛石」と呼ぶのは、金剛山が由来です。

…とかいう嘘知識を思いついたのですが、使い道がないのでここに放流します。
著作権フリー。

ということで、金剛山ロープウェイに乗って、山頂まで行ってきました。
このロープウェイは千早赤阪村が運営している日本で唯一の村営ロープウェイです。
とはいえ、実際の管理はうどんとかそばのチェーンで有名な杵屋に委託しているそうです。
なぜ杵屋?
そういえば、貝塚市にある水間鉄道も杵屋の持ち物ですね。

金剛山はロープウェイさえ使えばそれほどきつい山道ではありません。
むしろ、バス停からロープウェイまでの道のりのほうがしんどかったです。
山頂はさすがの絶景。
♪こーんごー、いこーまー、そびえるとーこーろー
(私の出身小学校の校歌)

金剛山は「回数登山」といって、何回も登山するという風習があります。
一万回以上登った人もいるそうです。
ということは何が起きるかというと、金剛山には常連がたくさんいるのです。
そして、常連さんは全員ではないのですが、一部の方はすげー縄張り意識が強く、そして回数が多いほどえらいと思っている人もいるのです。
実は行きのバスで、おじいさんに
「そこは俺の指定席だからどけ」
といわれてちょっと唖然としました。
山頂では、常連さんのおじいさん団体が酒を飲んで大声で歌っているし…。

写真は金剛山展望台から西側を見た景色。
いい天気…といいたいところですが、積雲の下にロール雲のようなものが見えています。(写真中央下、横方向に伸びる雲)
ということは、このあとの荒天が予想されます…というか、実際に大粒の雨が降ってきましたよ。

(2014年8月24日)