兵庫県最南端の島へ
淡路島のさらに南に沼島(ぬしま)という島があります。
淡路島自体がイザナギとイザナミの国産み神話と関連の深い場所なのですが、沼島にも国産みに関連する場所がいくつかあります。
- 「天の沼矛」で海をかき混ぜたら、一部が固まって「おのころ島」ができる。
- おのころ島に「天の御柱」をたてて、イザナギは右から、イザナミは左からまわる。
- 出会ったところで交わって、子を作る。
(最初は流産、その後日本列島を産む。)
この、イザナギとイザナミが周囲をまわった「天の御柱」と伝えられる「上立神岩(かみたてがみいわ)」を見るために、沼島まで行ってきました。
かなり遠いので日帰りでは無理かと思っていたのですが、三ノ宮から高速バスとコミュニティバスと渡船を乗り継げば、片道2時間半くらいでなんとかなりそう。
本数が少ないので、一つでも乗り遅れるといきなり日帰り不可となってしまう恐ろしい旅程です。
沼島は人口500人あまり。
以前行ったことのある琵琶湖の沖島とか、伊勢湾の神島とあまり変わりません。
しかし、渡船の本数も多くて町も荒れておらず、しかも若い人の姿が多い。
相対的には前記2島よりもずっと栄えているように見えました。
目当ての上立神岩はさすがの迫力です。
というより、上立神岩を見に行くには急勾配を降りていく必要があるのですが、高いところが怖い私はかなりびくびくしてしまいました。
かつては上立神岩よりも大きい下立神岩もあったのですが、安政の大地震で折れ、室戸台風で完全に崩壊したのです。
去年できたばっかりという、沼島の観光案内所兼お土産屋さんでは、どうみても中学生の女の子が2人で店番していました。
校外学習の一貫?
120円の絵葉書を6枚買ったのですが、650円だとか言い出したり、1,000円札に対するお釣りを380円出そうとしたり、かなり危なっかしい感じでした。
写真は上立神岩。
こういうのって写真に撮るとスケール感が落ちますよね。
(2014年2月1日)