こんな頭おかしい文章書いておいてよくいうよ
私は会社が好きではありませんし、会社で長時間働くことにはほとんど意味を見出さない人間です。
しかし、働き始めて10年余りで得たものもありまして、その一つが「頭の中を言語化する能力」です。
言葉にすれば消えちゃう関係なら
言葉を消せばいいやって
思ってた 恐れてた
だけど あれ? なんかちがうかも..
なんて歌もありますが、とくに会社において「言葉を消し」てしまうことは事実上不可能でしょう。
会社には、なにも言わずとも自分の意図を汲み取ってわがままを聞いてくれる「ママ」は存在しないのです。
そのため、自分の知識や意図を言葉にする必要があるのですが、これは残念ながら非常に難しい技術だと思っています。
毎回同じ例ばかり使うのですが、日本語の「は」と「が」の使い分けについて考えてみます。
・私「は」学校に行きます
・私「が」学校に行きます
ネイティブの日本語話者はこのような「は」と「が」の使い分けは無意識のうちに行っており、日常生活において悩むことはほとんどありません。
しかし、どのように自分が「は」と「が」を使い分けているかを言語化できる人はほとんどいないと思います。
「知っている」=「言語化できる」と考えている人がけっこう多いように思うのですが、実際はこの二つの間には大きな違いがあるのです。
そして、頭の中をうまく言語化するには、それなりに経験と訓練が必要なのだと個人的には感じています。
一方で、ここ10年くらいでもともと苦手だった非言語のコミュニケーションがますます下手になってきたようにも思っています。
少し前に和歌山県にある雑賀崎灯台というところにいったのですが、灯台への一本道に野犬が住みついていました。
えらく吼えかかってくるので私は通れずに困っていたのですが、地元の人は野犬にかまわず通っていったのです。
その人曰く
「あんなもん、目を見たら噛み付いてくるかどうかわかる」
だそうですが、私は目を見ても全然わからなかったですよ。
動物は人間との間合いを常に図っているようなところがあるので、間合いを詰めるのが苦手な人に対してはとことん攻めてくるのかもしれません。
私は友達を作るのが極端に下手なのですが、この原因は非言語コミュニケーションが苦手なことにあるような気もしています。
電子書籍で、「人生」というとても深遠なタイトルの書を見つけました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091573800
これによると、人と仲良くなるには
・スキンシップ
・聞き上手になる
・苦手な部分を見せる
の三点が重要だそうです。
スキンシップなんてここ何十年も、まともにやってないよな…。
(2014年11月28日)