SNS向きでない長文転記場所

過去に他のSNS等で公開した頭のおかしい長文を転載して、自分用備忘録としたものです。

オーソレミーヨ

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イタリア民謡で有名な「オーソレミーヨ」というのは、
「人生で一度は霊場恐山を訪れて、自らの死について思いをめぐらすべし」
という意味であることはほとんど知られていません。
私も21回目の17歳を迎え、人生のほぼ折り返し。
大人の落ち着いた男性として行く先を見つめなおそうと思い、恐山に行ってきました。

恐山から一番近い飛行場は、青森県三沢空港
伊丹空港から行こうとしたのですが、三沢空港へはなんと一日一便しかなく、しかも当日中に恐山に着くのがほぼ不可能という状況。
恐山だけに、地獄のようなタイムテーブルです。
地獄のミサワです。
「言っても意味ないと思うけど言わなきゃダメ?」とかいうやつです。
「かぁーっ!いまから帰っても2時間しか寝れないわ~!」とかいうやつです。

仕方ないので、ルートの組みなおし。
北東北でほかに面白そうで、かつ無理なく訪問できそうな場所…ということで、八幡平と、あと噂に聞く青森駅前のアスパムを見て周ることにしました。

(決定ルート)
いわて花巻空港→八幡平→青森駅蟹田港→脇野坂港→下北駅→恐山→三沢空港

八幡平はさすがに景色がよかったです。
途中から濃い霧が発生したのは残念でしたが、まあこれは「また来い」ということなのでしょう。(「濃い」だけに!)
一人で湿原を歩いていたら、途中で
「自然植物を採取しないでください!」
みたいな看板があったので思わず
♪わーたーしーはーやってないー、けーっぱくだー
とか口ずさんだところ、死角になった茂みでご夫婦がお弁当を食べていてすげー恥をかきました。
あと、予想はしていましたが寒い!
大阪ではまだ一部でクーラーが稼動していますが、八幡平では石油ストーブが稼動していました。
帰りのバス待ちックタイムに山頂のレストハウスのおじさんと少しお話。
横浜で働いていて今年の6月に定年退職してこちらに来たそうです。
いいなー、憧れます。

翌日、青森駅から蟹田駅への土曜日朝八時台の津軽線は、途中から乗客が私一人だけに。
景色も良くて気持ちいい路線ですが、これはいつ廃線になってもおかしくないです。
蟹田港から平舘海峡を横断する陸奥湾フェリーは、観光バスごと乗り込んだ年配の団体客で繁盛していました。
こんなところで阪急交通社のマークを目にするとは、ハンキュウベリーマッチ。

脇野坂港からは路線バスを乗り継いで3時間ほどで恐山に到着です。
恐山は一言でいうなら、多種多様な景観をもつ箱庭。
強い硫黄臭の噴気孔の白い岩、強い酸性のために植物が育たず澄んだ湖面の宇曽利山湖、水子供養の風車、賽の河原の石積み…。
最短コースで境内一周40分ほどですが、寄り道すればするだけ新しい景色に出会えます。
あと、早朝の境内は霧に包まれていて人もおらず、すばらしい風景でした。
いやはや、はるばる来たかいがありましたよ。

夜は恐山の宿坊に泊めてもらいました。
夜と朝のご飯は当然のごとく精進料理ですが、これがものすごくおいしかったです。
一泊二食つき一万二千円は、決して高くないと思いますよ。
しかも、真っ白で硫黄の匂いが強烈な恐山温泉に入り放題。
大浴場以外に目立つ場所に3つ外湯があったのですが、地図をじっくり眺めるとだれも行かなさそうな場所にもう一つ外湯を発見しました。
ためしにいってみたら、なんか「混浴」とか書いてあるんすけど…。
照明も消えていて誰も入っていなかったし、脱衣所で男物の服をみたらまさか女性があとから入ってこないだろうと思い、せっかくなのでつかってみることにしました。
…甘かったです。いまどきの女性はたくましいですね。
おじゃましまーすとか言われて、ぼでーらいんに自信のない私はそそくさと逃げ出しましたよ。

二日間で4回も風呂に入ったせいか、温泉の硫黄カスが体に付着しているみたいで、今でも自分の体から硫黄のにおいがします。
あえて言おう!カスであると!(硫黄カスだけに)
…ごめんなさい。ガンダムは詳しくないのです。

写真は早朝の宇曽利山湖。
どなたかが花を供えていました。

(2014年9月21日)