SNS向きでない長文転記場所

5年くらい前に他で公開した文章をほとぼりが冷めたころに転載したものです

孤高の天才とかいう中二設定

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ちょっと前に東大が立ち上げたプロジェクト「ROCKET」なるものを見て、なんとなくもやもやしていたものを書いてみます。
http://rocket.tokyo/

リンク先を見ていただければ趣旨は一目瞭然ですが、才能はあるのに集団生活になじめない人を発掘して、将来のリーダーを育成しようと言うものです。
確かに、伝説的な天才の中にはいわゆる「変人」の割合が多いようにも思います。
個人的に思い浮かぶのは、グリゴリー・ペレルマンウィリアム・ショックレーニコラ・テスラなどでしょうか…。
彼らのような才能を持った人たちが教育の機会を失うことで、本来なら得られるはずであった成果が消失してしまうのは、もったいないことではあります。

しかし、現代においては単独の人が成果を出すことのできる学問分野は、非常に少ないといえるでしょう。
理系では、実験系の分野は絶望的です。
数学ならば、たった一人で何事かを成し遂げることがまだ可能なのでしょうか。
文系の分野でも、どこかが所蔵している文献をつてを頼って見せてもらったり、またはどこかに赴いて実地調査したりとなると、一人で実行することは不可能です。
そのため、単独で成果を生み出せるような分野における職の絶対数は、減り続けているとも言えるでしょう。
少ないパイを、多くの「他人との意思疎通に問題のある天才」が取り合うことになるのです。

そうすると、本当に活躍できる「天才」は、天才中の天才に限られるようにも思います。
よく、野球なんかで「高校ナンバーワン投手」だった人が、プロに入ったら全くものにならないなんてことがあります。
この理由の一つには、高校時代は同世代だけで争っていたらすんだのが、プロになると全世代と戦わなければならないということがあります。
つまり、年に一人の天才では不十分で、少なくとも数年に一度の天才などでなければ、勝負にならないのです。
いわんや、県で一人とかクラスで一人なんて、勝負にもなりません。
そして、この勝負に敗れた人は、人生で苦労することとなるでしょう。
人生で苦労するからといってお先真っ暗ではないですが、苦労するであろうということを早くから認識しておくことは重要だと思います。

萌えキャラのジャンルの一つとして、「アホの子」というのがあります。
文字どおりアホっぽい女の子のことをいいます。
おそらく、キモオタどもの保護欲をそそる点がポイントなのでしょう。
あずまんが大王の「大阪」とか、シスタープリンセスの「亞里亞」などが例として挙げられます。
私はむかしからこういうキャラを見ると、「将来苦労しそうな人だな…」と思ってしまいます。
いや、永久に時が進まない漫画の世界でこんなことを考えても仕方ないのですが…。

現実世界にもアホの子がいるのかどうか、私にはよくわかりません。

  • ドラえもんと結婚したい!」といいつつ、ココリコと結婚して離婚する。
  • こりん星からいちごの馬車でやってきたりんごももか姫とかいいつつ、実は千葉県茂原市出身だった。
  • マンモスうれぴー!とかいいつつ、逮捕されてマンモスかなぴー!な状況になった。

など、実在の人物はいろいろと複雑なので…。

(2014年9月17日)